パルコ・プロデュース2026 リチャード三世

シェイクスピア×森新太郎×吉田羊によるPARCO劇場シリーズ”第三弾!

会 場  森ノ宮ピロティホール

キャスト 吉田羊
     愛希れいか 中越典子 赤澤遼太郎 増子倭文江 浅野雅博 星智也 清田智彦
     篠井英介 渡辺いっけい

薔薇戦争に勝利したヨーク家。
そしてエドワード四世の即位とともに世の中は平安の世を迎えていた。
しかし、その「平安」に飽き足らぬ男がいた。それは末弟のグロスター公リチャードであった。
生まれながらに醜いわが身をもって生まれたリチャードは「平安」を憎み、自ら悪党になることを望むのだった。。。

2021年に全キャスト女性の『ジュリアス・シーザー』、2024年に『ハムレット』の原型と言われる戯曲『ハムレットQ1』に続く、第三弾

前回の「ハムレットQ1」も観劇させていただきました。そして今回は、シェイクスピアの中でも難解とされる。リャード三世を選ばれた勇気がすごいと思いました。

珍しく、席が前方で喜んでいましたが、舞台には、段差があり、その上で、お芝居が行われて、正直少しみずらかったですね。

皆さんとても、上手い方ばかりで、見ごたえはありましたね。吉田羊×愛希れいか 吉田羊×篠井英介、吉田羊×中越典子と、長台詞でのやり取りがそれぞれ見どころとしてあるのですが、すべてのシーンで吉田羊さんは、食われていたような気がしました。どれだけ稽古に真剣に取り組まれていたのかが分かります。特に終盤にある吉田羊×中越典子のシーンでは、テレビで見る限りでは、中越典子さんそれほどうまかったっけと思わされました。最近では、良妻役が多くなりましたが、この舞台では、
激しく感情につき動かれれる役が絶品でした。

そして、赤澤遼太郎さんが主演の吉田羊さんを完全に喰っていましたね。縛らしかったです。全く存じ上げなかったのですが、活舌が良いし、少し高い声が通ますね。そして、コミカルに演じるところは、わざとオーバーアクションにして笑いもとっておられましたね。

主演の吉田羊さん以外は、複数の役を演じておられ、話自体が複雑な上に、何役も演じられると何が何だか訳が分かりませんよね。渡辺いっけいさんは、いったい何役されていたのでしょうね。殺されたと思ったら、別の役ですぐに出てこられて、ついていけませんでした。キャストを少なくして、料金を抑えてくれていたのかもしれませんが、そこはちゃんとしてほしかったですね。

吉田羊さんは、前作の「ハムレットQ1」も拝見させていただきましたが、どうしてそれだけのセリフが頭に入るのかと感心させられます。しかし、リチャード三世役に関しては、邪悪さが出せていないように感じます。性別なのか、性格なのかは分かりませんが、どうしても美しさが邪魔をして、狂乱というか亡者的な部分がかんじられませんでしたね。

でも、随所に驚かされるシーンもありましたが、赤澤遼太郎さん、中越典子さんに圧倒されたお芝居でした。

お芝居好きや、シェイクスピア好き、吉田羊さんのファンは楽しめる作品ですね